【危険】酸素で服の汚れを飛ばす行為
ガス溶接、溶断という作業では酸素を使用します。
この作業には資格が必要となります。
資格取得時に教わったことかもしれませんが、今一度危険を再確認する機会になればと思います。
目次
とっても危険!自分に酸素を吹き付ける行為
ガス溶接や溶断作業を行なった後、服についた汚れなどをついでに酸素で吹き飛ばしたりして無いでしょうか?
資格保有者でも慣れてくると、面倒だからと酸素を使って服の汚れを飛ばす方がいるようです。
しかし、これはとても危険な行為になります。
酸素は「支燃性ガス」と呼ばれ、それ自体は自ら燃えたり爆発したりすることは無いですが、
読んで字の如く可燃物の燃焼を支える性質を持っています。
また、可燃性ガスと混ざり合った物は、火がつくと爆発する恐れもあります。
そんなガスを体に吹き付けるということは、自分がいつ着火してもおかしくない状態を作っているのと同じことになります。
ましてや、タバコを吸われる方は着火源を自ら作ってしまう可能性も非常に高いのです。
ポリエステル素材の服は特に燃えやすいので、仮に火がつけばあっという間に燃え広がってしまうでしょう。
「でも、気体だしすぐに拡散するだろうから大丈夫でしょ。」
と思った方、ちょっと待ってください!
酸素は空気より重い
酸素と空気と聞くと混同してしまいがちですが、
ここでは分けて考えます。
私たちの周りにある常に触れている気体が空気です。
その空気を基準に1とした場合、
酸素の比重は1.11となります。
空気よりも酸素の方が重いという訳です。
これがどういう事かと言いますと、
服に吹き付けた場合、酸素は空気よりも比重が重いため
服の中に入った酸素はそのまま滞留する可能性があるということです。
酸素濃度の上がった周辺で火気が近づくようなことがあれば、、、
想像は難しくないですね。
このようなことがある為、酸素を体に向かって吹き付ける行為は非常に危険だという訳です。
まとめ
・周りのものが燃えやすくなる
・空気より重い為、服の中に滞留しやすい
有資格者でも無資格者でも、そういった危険があるということが頭の片隅にあるだけで危険予知能力に差が出るので、ぜひ職場の中でも危険の共有をされることをお勧めします。
少しでも参考になれば幸いです。
当ブログでは初心者様へ向けたドリルの再研磨方法を紹介した記事もございます。
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