下穴用ドリルを選ぶ時の注意点

ドリル

下穴用ドリルを選ぶ時の注意点


 

※記事の内容は汎用旋盤での加工を前提としています。

目次

注意点:取り代が少ないとドリルが欠けやすくなる

下穴用ドリルを選ぶ際は、仕上げる穴径との差に注意しましょう。

どういうことかと言いますと、

例えばφ40の穴を開ける時の下穴用ドリルを選ぶとします。

φ40のドリルを通す直前の下穴ドリルをφ35にした場合、φ40のドリルは欠損しやすくなります。

それは何故かと言うと、残りの取り代が極端に少ないからです。

φ35の穴で加工した場合、次のφ40を通す時の時の余肉は直径で5㎜(正確にはもう少し少ないです。)、つまり片側で2.5㎜の肉しかありません。

φ40のドリルの切れ刃の端っこに負荷が集中してしまうので、簡単に欠けてしまうという訳です。



対策:取り代を増やす

対策は至ってシンプルです。

上記の例の場合、φ35のドリルをさらに小さい径のドリルに変えてあげればokです。

私の感覚的な話になってしまいますが、

φ40などの大径の穴の場合だと

取り代は直径で10㎜以上20㎜以内になるように下穴ドリルを選んでやれば

安定して加工できると思います。

なのでこの場合は、φ20〜φ30のドリルを選択します。

ただし、初めての径で加工する場合は加工中の負荷など様子を見ながら加工可能か判断するようにお願いします。

当然ですが、取り代が増えると言うことは、加工の負荷も増えるということなので

負荷が高すぎてもドリルの欠損、被削材や加工機等の破損に繋がるので注意が必要です。

私は一度、汎用旋盤でφ48のドリルを下穴無しで加工出来るか試した事がありますが、

怖かったです。笑

その記事はコチラ↓

【手研ぎドリル】汎用旋盤で大径(φ48)のドリルは1パス加工は可能か
結論から言います。なんと、穴開けできました。当初の予想としては、ドリルが破損するかハンドルが重くて回らなくなると思っていました。ただ、やはり代償が。

 

ちなみに、小径の場合やボール盤での加工はこの限りではありません。

最後に

私自身まだまだ勉強中の身なので、

日々経験した事を記事にさせてもらっている部分が多々あります。

同じような疑問を持たれたりしている方の参考になれば幸いです。

 

また、YouTubeではドリルの研ぎ方の動画等を上げているのでぜひご覧ください。

チャンネル登録して頂けたら嬉しいです。

閲覧ありがとうございました。

【初心者向け:動画有り】ドリルの研ぎ方
 読んだらさっそく研いでみてください。初心者の方に分かりやすいドリル研磨の方法を、写真を交えて解説。動画有り。

 

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