バックラッシとは
目次
バックラッシとは
普通旋盤などの汎用工作機械素操作した事がある方ならよく分かると思いますが、機械のハンドルを時に、回した方と反対方向へ戻すとハンドルに遊びがあります。
それが「バックラッシ」というものです。
もう少し詳しく説明すると、
普通旋盤などの工作機械は、ハンドル等を操作することで機械が動きます。
ハンドルを回した時にその機械の内部では、歯車やネジが力を伝達して正確な動きをしてくれます。
片方の歯車(ねじ)を回転させることにより、もう一方を動かしています。
そして、この組み合わせられた構造にはわざと隙間が作ってあります。
それがバックラッシと呼ばれるものです。
隙間をゼロにすれば遊び(バックラッシ)が無くなって精度も上がるように感じられますが、
その隙間を無くしてしまうと逆に動きに支障が出てしまいます。
隙間があることでそこに潤滑油が溜まり、摺動面の摩擦摩耗を軽減して長く精度を維持できるのです。
操作上の注意
操作する際はバックラッシを考慮した操作が必要となります。
例えば、旋盤で狙い値よりもハンドルを回し過ぎて1㎜だけ戻したい時に、
バックラッシを考慮せずにハンドルの目盛だけを見て1㎜戻しても、
ハンドルは空転しているだけなので、実際には機械は動いていません。
なので、一度逆回しで噛み込むまで回し、噛み込んだ所から目盛を1㎜以上戻して、
改めて狙い値までハンドルを回すようにしましょう。
狙った寸法にならない時
ネジ山や歯車の歯が摩耗や欠損などしてしまうと、
ハンドルなどの目盛の数値と誤差が出てしまうので加工後の寸法にズレが生じてきます。
日々の加工で精度が悪くなったと感じる時は、摺動部の摩耗や欠損を疑ってみましょう。
目に見える位置にあるものは目視で確認することができますが、内部に関してはメーカー等に問い合わせするなどして、いずれにしても修理しましょう。
最後に
以上、バックラッシとそれに関連したお話でした。
少しでも参考になれば幸いです。
当ブログでは、初心者様へ向けたドリルの再研磨方法を紹介した記事もございます。
興味のある方はぜひご覧ください。
この他にもドリルに関連した記事など多数ございますので、
下記リンクからぜひご覧ください。
また、YouTube動画もありますのでそちらも是非ご覧ください。YouTubeは更新頻度がかなり遅いですがチャンネル登録していただけると励みになります。
ご覧いただきありがとうございました。
コメント