【小ワザ】DMG MORI CELOSの操作の小技
今回はDMG森精機様のマシニングの操作上のちょっとした小技を紹介します。
簡単なものですが、少しでも効率化を目指す方にオススメです。
目次
MDIなどでのNCコードのコピー&ペースト
これはご存じの方がほとんどだと思いますが、次項での説明の前段階として以下を紹介させて頂きます。
①:切り取り
②:コピー
③:貼り付け(ペースト)
④:削除
これらのマークを使用することでパソコン同様のコピペなどを行う事ができます。
MDIモードでは直前に使用したコードは再度呼び出す事はできますが、
2つ以上のコードを1コードずつ繰り返し使用する場合には、2つ前のコードを呼び出す事はできなくなります。
その時に、コピペを活用する事でもう1コード分キープする事ができるようになります。
MDIなどでのNCコードの範囲選択
コピペをする為には、コピーしたい部分を範囲選択する必要があります。
その方法は、
コードの一部なら、そのコード上をダブルタップ
一行丸ごとなら、左端の行数字とコードの間をタップ(下画像のマウスポインタの辺り)
といった感じです。
範囲選択をする事で、切り取りやコピーのボタンが有効になります。
現在のバージョンのCEOLSでは、上段の画面の左上に停止中の赤いマークが表示されている場合はコードを範囲選択してもこれらのコマンドが有効になりません。
この場合はリセットボタンを押して停止中のマークをグレーの表示にする事で使用可能になります。
また、旧バージョンの場合には1点注意が必要で、
コピぺをした際になぜか最後の一文字だけ消えて貼り付けされてしまうので、
文の最後に一文字だけ消えても問題ない文字や、スペースを入れておく必要があります。
例としては「G90G0G54X0Y0」ではなく「G90G0G54X0Y0 」といった感じです。
(現在のバージョンでは必要ありません。)
ワークオフセットの数値をコピー&ペースト
最後に今回一番紹介したい部分です。
ワークオフセット欄でG54〜G59まで座標の登録が可能ですが、
こちらは明確なコピペのコマンドの表示はありません。
しかし、パソコンと同様の方法でコピペが可能です。
方法としては、
コピーしたい座標をタップして上の画像のような状態にします。
この状態で下段画面のキーボードのCTR(コントロール)キーとCキーを押すことでコピーができます。
ペーストは貼り付けたい位置をタップして同様の状態にしてから
CTR(コントロール)キーとVキーを押すことでペーストができます。
この方法なら、芯出し作業時に別のワークオフセットに計測し忘れた時などに座標を覚えて全て手打ちするような必要はありません。
同一の座標でZ値だけ変えたいなど、別のワークオフセットに一部のみの座標を変えて使用したい場合に便利です。
最後に
パソコンやタブレットの操作と同じような感じなので馴染みの深い方は感覚的に行っているかも知れませんが、今回の内容が作業の効率化に少しでもお役に立つことが出来たら幸いです。
稚拙な文で読みづらい部分もあったかと思いますが、
ここまでご覧いただきありがとうございました。
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