【リシンクとは】金型の修正ってどんな感じ?
鍛造などのプレス加工で使用される金型のリシンクと呼ばれる作業。
そのリシンクについて、イメージが湧かない方に向けて、簡単に分かりやすく説明させて頂きます。
目次
リシンクとは
リシンクとは、一度加工して成形した金型を再び削り込んで、
再度使用出来るようにする作業のことです。
金型の多くは様々なコストパフォーマンスを向上させる為に、
リシンクすることを前提に設計されます。
毎回材料を購入して一から金型を削り出していては、
材料費も、製作する時間もコストもとんでもない事になってしまうからです。
そのコストと手間を小さくすることができるのがリシンクという作業になります。
リシンクってどうやるの?
簡単な図で説明させて頂きます。
上の図中の黄色い線の範囲が製品を成形する部分だと思ってください。
製品形成部分は特に重要形状となります。
この型をリシンクする場合、製品成形部分と端面を断面図で見て下へと面下げしていきます。
このように面下げしていくことで、一つの型を何度も使用することが出来ます。
リシンク時の注意点
リシンク時の注意点として、製品成形部の寸法のバランスが変わることの無いようにリシンクすることが大切になります。
また、最低限の強度は保たなくてはならないので、それを考慮した金型の下限幅を設定する必要があります。
なので、
となります。
言い換えれば、その幅にプラスαで長さを足した分がリシンク可能な長さになると言うわけですね。
【蛇足】加工するための機械
金型の加工には、円形ならNC旋盤や普通旋盤、
複雑な形状ならMCや放電加工機などで主に加工が行われます。
最後に
短い内容でしたが、リシンクのイメージはお分かり頂けたでしょうか。
少しでもお役に立てれば幸いです。
また、当ブログでは初心者様へ向けたドリルの再研磨方法を紹介した記事もございます。
興味のある方はぜひご覧ください。
また、YouTube動画もありますのでそちらも是非ご覧ください。YouTubeは更新頻度がかなり遅いですがチャンネル登録していただけると励みになります。
ご覧いただきありがとうございました。
コメント