【初心者向け】穴の位置がズレて合わない原因

勉強ノート

【初心者向け】穴の位置がズレて合わない原因


 

今回は、二つの物にあけた穴同士の位置が微妙に合わずに、ネジなどが取り付けられないと言ったような場合などの原因についてです。

目次

原因

寸法の取り方

一つ目は、寸法の取り方です。

下の図のような寸法で一枚の鋼板に穴が開いていたとします。(単位は㎜とします。)

それに合わせて同じようにもう一枚の鋼板に穴をあけて取り付ける場合、どのように寸法を取りますか?

鋼板の両端からそれぞれ20㎜の線を引いていないでしょうか?

二つの鋼板の外寸が同じならそのように寸法を取っても穴位置は合うでしょうが、

数㎜違うとその分だけ寸法にズレが生じてしまいます。

 

寸法を取る際は、一方向から取るのが基本となります。

切断した場合は特にそうですが、切断せずに定格のままで鋼板を使用する場合でも基準面を決めて、縦も横も一方向から寸法を取るようにしましょう。

そうすることで全長の寸法に多少のズレがあったとしても、穴のピッチは揃える事が出来ます。



けがき方

二つ目は、けがき方です。

けがき作業:加工の為に必要な点や線などの印を材料につける作業

けがきは細い線で引きます。マーカーなどの太い線では正確に寸法が取れません。

その為に、けがき針を使用して引くことが一般的です。

 

けがきを行う際は、けがき針を引く方向に15〜30°、定規に対して10〜20°ほど外側に角度を付けて、一回でしっかりと引きます。

引く際は、定規が動かないようにしっかりと押さえて引きましょう。

ある線に対して直角に線を引く時には、スコヤという道具がオススメです。


けがき針


スコヤ

止型


穴位置にポンチを打つ

三つ目は、ポンチを打つことです。

ポンチ:穴あけをする位置の印となる凹み。ドリルの先端の導きにもなる。

十字にけがいた穴位置にポンチを打っているでしょうか?

けがいただけでは正確な穴あけは出来ません。

ポンチを打たないとドリルが材料に食い付くまでに先端が横ずれしてしまい、狙った位置にうまく穴があけられません。

ポンチを打つことでドリルのズレを防ぎ、正確な穴をあけることが出来ます。

ポンチ打ちには、センターポンチという道具とハンマーを使用します。

ゴムハンマーなどでは衝撃を吸収してしまい、うまくポンチが打てないので金槌にしましょう。

 


センターポンチ


 

ポンチの中心がズレている

前項の続きになりますが、四つ目はポンチの打ち方です。

ポンチを打つ際は、けがいた穴位置に対して垂直にセンターポンチを立て、ハンマーを真っ直ぐに振り下ろしましょう。

斜めに打ってしまうとポンチの中心がズレてしまいます。

細かいですが、ポンチのど真ん中が、けがいた線の中心に来るようにしましょう。

 

最後に

以上が穴位置が合わない原因だと思われます。

ポンチ穴がズレている場合に限っては、余程の事が無い限り穴が合わないということはないと思いますが、

それ以外は結構重要になるので、今回初めて知ったという方はぜひ実践してみてください。

 

皆様のDIYなどのお役に立てれば幸いです。

 


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ご覧いただきありがとうございました。

 

 

 

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