今回はハンドタップの手順とコツを紹介させてもらいます。
道具さえ揃えてしまえば、ねじ穴自体は腕の力だけで簡単にタッピングできます。
なのでDIYでもねじ穴は簡単に作ることができます。
タッピングというと色んな意味がありますが
今回はねじ穴を切る(タップを切る)という意味でのタッピングです。
目次
準備するもの
ハンドタップとタップハンドル
タッピングペースト(切削油)
電動ドリル等の穴あけ工具
穴あけに必要な道具はザックリと
- 電動ドリル
- センターポンチ
- ハンマー
- 面取りカッター
- クランプ工具
などです。
↓穴開けに関して詳しく知りたい方は下の記事ををご覧ください↓
タッピングの前に
一般的に出回っているボルトの呼び径はご存知でしょうか?
簡単に説明させてもらいますが、
ボルトはM3、M6などの呼び方をします。
覚え方は簡単でM3はねじ山の外径が3㎜、M6は6㎜となっています。
↓ボルトについて詳しく知りたい方は下記のサイトをご覧ください↓
タッピング手順
下穴開け
ボルトの呼び径が分かり、Mいくつのねじ穴を切るか決まったら
さっそくワークを固定して下穴を開けましょう。
穴開けについてはコチラをご覧ください。
ただし!
タップ径 | 下穴径 | タップ径 | 下穴径 |
M1 | 0.75 | M4.5 | 3.75 |
M1.2 | 0.95 | M5 | 4.1 |
M1.4 | 1.10 | M5.5 | 4.6 |
M1.7 | 1.35 | M6 | 5.0 |
M2 | 1.60 | M7 | 6.0 |
M2.3 | 1.90 | M8 | 6.8 |
M2.6 | 2.15 | M9 | 7.8 |
M3 | 2.40 | M12 | 10.2 |
M3.5 | 2.90 | M14 | 12.0 |
M4 | 3.25 | M16 | 14.0 |
手っ取り早いのがシンワなどのシルバーの直尺です。
裏面にタップの下穴やin=㎜などの表が記載されていて
とっても便利です。
ぜひ活用してみてください。
面取り(バリ除去)
下穴を開けたら面取り作業を行いましょう。
タッピング
① グリスをハンドタップの刃に塗り、穴に垂直に立てます。
② タップをゆっくり回します。
④ 回すのが重くなってきたと感じたら、一回転ほど逆回転させます。
そうすると、手にクンッというような感覚が伝わると思います。
[逃がし]の中の切粉が分断され、上に押し上げられるので
また軽く進んでいくようになります。
まだ重いようでしたら、もう少し逆回転させてください。
⑥ タッピングが完了したらタップを抜き、切粉を除去します。
※引っ掛かるようであれば再度タップを通してください。
まとめ
タップを切る際は、前後左右の垂直を確認すること
グリスを塗ること、途中で切粉を切断しながら切る方法が大切になります。
いかがだったでしょうか。
思ったよりもお手軽に感じて頂けたのではないかと思います。
ねじ穴を切れるようになれば、さらにDIYの幅も広がると思うので
ぜひ挑戦してみてください。
閲覧ありがとうございました。
コメント