耐熱塗料の塗装手順

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耐熱塗料の塗装手順


耐熱塗装とは

耐熱塗装とは簡単に言うと、名前の通り「熱に強い塗装」です。

塗膜により、塗装した物の耐熱性を上げる効果があります。

ストーブや焼却炉、BBQ焼き台などのアウトドア用品、車のマフラーなど

色々なものに耐熱塗装は施されています。

色は黒とシルバーが一般的です。

普通の塗装との違い

言わずもがな、塗料の耐熱温度が違います。

通常の塗料の耐熱温度は100℃ほどです。

それに対して、(塗装を施す素材[鉄、ステンレス、アルミなど]にもよりますが)

一般的な鋼材なら耐熱塗料の耐熱温度は600℃にもなります。

逆に言えば、熱源の近くなど高温に晒される箇所は

普通の塗装をしてしまうと、かえって火災の危険があるということになるので

注意が必要です。



塗料の種類

簡単にざっくり分けると4種類になります。

  • アクリル樹脂・・・低コストで、日用品や外壁塗装など幅広く使用される。
  • ウレタン樹脂・・・外壁塗装など。密着性、弾性が優れる。
  • シリコン樹脂・・・上記2つより耐用年数が長い。耐熱温度が高く、紫外線にも強い。
  • フッ素樹脂・・・身近なものではフライパンなど。耐熱温度は300℃~450℃ほど。撥水撥油性、非粘着性、防汚性などの特徴がある。

ここで言う耐熱塗料はシリコン樹脂の塗料になります。

塗装手順

素地調整

この工程を行うことで塗料の密着性や防錆効果などが増し、

塗料の効果を最大限に発揮することができます。

なのでとても重要な工程になります。

この工程を疎かにすると、本来の効果を発揮できないどころか

すぐに塗装が剥がれてしまうなどして、余計に塗装コストが掛かる

なんてことにもなりかねません。

塗装面の研磨

サンダーやグラインダーを使って旧塗装や汚れを削って除去します。

狭いなどでサンダーが届かないような場所は、ワイヤーブラシなどを使用します。

清掃・脱脂

シンナーなどを使用します。

ウエスにシンナーを適量つけて塗装面を拭いていきます。

ウエスに汚れがつかなくなるまで繰り返し拭きます。

その後、脱脂材で油を落とします。

シンナーだけでも汚れはだいたい落とせますが、脱脂には「シリコンオフ」などの

脱脂材を使用した方が良いみたいです。

DIYの場合には少量のスプレー缶タイプがオススメです。



錆び落とし

錆びは鉄の天敵です。錆びの浸食により鉄は耐久力を奪われてしまいます。

耐熱塗料には防錆の効果も有りますが、

錆を除去せずに上から塗装してしまうと

塗装が剥がれやすくなるだけでなく、防錆効果も薄れてしまいます。

さらに塗装の下で錆が進行してしまう可能性もあります。

なので錆落としスプレーなどを使用してしっかり錆を落としましょう。

もしくは、錆転換剤がオススメです。

錆転換剤:鉄を腐食させる「赤錆」を、鉄を保護する「黒錆」に転換させる。
黒錆:酸化膜を形成して鉄を保護する錆。赤錆の発生も抑制する。

転換剤を使用することで鉄に悪さをする錆を良い錆に変える、

先に良い錆をコーティングするということができます。

黒錆はステンレスの酸化皮膜に似てますね。

 

塗装

素地の清掃が終わったらいよいよ塗装です。

ハケ塗りもできますが、耐熱塗装にもスプレー缶タイプがお手軽で、

仕上がりもキレイになるのでオススメです。

細かい手順に関してはそれぞれの塗料で指示されている手順を

踏んでもらった方が確実です。

塗装したくない箇所が有る場合はマスキングテープなどであらかじめ保護してください。

スプレータイプは、塗装面から20~30㎝ほど離して薄く塗装し、

重ね塗りをするとキレイに仕上げることができます。

耐熱塗装には適切な「膜厚」があり、過剰に重ね塗りしてはいけません。

塗装を厚くしすぎると、塗料内部にガスなどが発生して

剥がれてしまったりします。

なので各塗料の指示されている方法に従って

塗装するようにしてください。


私がよく使用しているスプレータイプはこちらです。

 

使用目的と製品の用途が合致しているかを必ず確認して、正しく使用しましょう。

 

スプレータイプの場合は、使用後に缶を逆さまにして液が出なくなるまで空吹きして下さい。

逆さ吹きする理由は、

使用後はノズルに塗料が付着したままになってしまい、そのまま放置すると固着して次回使用する際に詰まってしまう為です。

なので使用後は必ず逆さ吹きを行いましょう。

もし仮に詰まってしまった場合は、シンナーで洗浄すれば解消できます。

焼付

常温乾燥後、ガスバーナーなどで焼付作業を行います。

耐熱塗装は焼付工程が必須となります。

そうすることで塗膜が完全に硬化し、塗装が完了します。

ほとんどの場合180℃くらいで30分程度の焼付になると思いますが

この工程も、各塗料に表記されている手順に従って作業するようにしてください。

また、ストーブや焼却炉などは燃やすことで焼付を行うことができます。

ですが、いきなり高温で焼付をしてはいけません。

180℃で30分などの指定があるのは、徐々に水分などを蒸発させるためなんです。

なので、高温で一気に蒸発させてしまうと塗装面に気泡が発生したりします。

仕上がり直前でも焦らず、丁寧に作業しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

熱に強い耐熱塗装も、手順を守らなければその効果は最大限には発揮されません。

正しい手順で塗装をしましょう。

繰り返しになりますが、スプレータイプは使用後の逆さ吹きをお忘れなく。

閲覧ありがとうございました。

 

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