【手研ぎドリル】グラインダー砥石の幅より大きいドリルを研ぐ時のコツ
今回はドリルの切れ刃がグラインダー砥石の幅より広い場合の、研ぐコツを紹介します。
ドリルの持ち方や、必要な保護具などの基本的なことについては割愛させていただきます。
基本を詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください。
目次
砥石幅<ドリルの切れ刃幅の研ぐ時のコツ
両刃の角度
118°〜125°を狙います。
切れ刃を研ぎ上げる時の止める角度とイメージ(大径の場合)
絵が下手で分かりにくくて申し訳ないですが、逃げ面から切れ刃へ研ぎ上げる時は
砥石の面に対して垂直になる位置まで切れ刃を当てるのではなく、
垂直になる少し手前で止めて切れ刃を研ぐようにすると
切れ刃から逃げ面までなだらかに研げます。
2021/8/6 追記
止める位置が手前過ぎると、切れ刃が細くなってしまうので欠けやすくなってしまいます。
なので、止める位置は行き過ぎず、手前過ぎずの程良い位置を研ぎながら感覚で覚えて下さい。
また、ある程度研いだ後に仕上げに向けて研ぐ時は
逃げ面から切れ刃へと弧を描くイメージで力を緩めながら研ぎましょう。
最後まで押し当てて研ぐと、切れ刃を研いだ時の面が広くなるので
穴あけ時に、被削材に干渉する可能性があるかと思います。
逃げ面は重点的に研ぐ(大径の場合)
逃げ面は、逃げ面だけを先にある程度研いでおくと研ぎやすいかも知れません。
私の経験になりますが、初めて研いだ時は、小径を研ぐ感覚でいつも通りに研いだつもりでしたが、
使ってみると逃げ面の切り粉溝側に干渉してしまいました。(写真赤丸部)
それ以来これでもかと言うくらい先に念入りに研ぐようにしています。
二分割研ぎのコツ
まず中心部側を研ぎます。
次に外刃側を研ぎます。
この時に気をつけることは
同じ角度を意識することと、外刃側を研ぐ時に中心側で研いだ刃に当たりすぎてないかを注意してください。
私なりのコツとしては、
中心部を研ぐ時は基本同様の研ぎ方をするんですが、
外刃側を研ぐ時は、研ぐ前に外刃がすこ〜し下になる様にほんの少し捻ってから
外刃を研ぎます。
そうすることで中心側で研いだ面に砥石が当たりにくくなりますし、
切れ刃が真っ直ぐに研ぎ易くなります。
まとめ
意識することは以下のことです。
- 両刃の角度を揃える
- 二分割の中と外は同じ角度で研ぐ=先に研いだ方に当たらない様にする
- 外刃側は少し捻ってから研ぐ
- 逃げ面は先に重点的に研ぐ
といった所です。
少しでも参考になれば幸いです。
後日動画も作成しようと思いますので、出来次第更新したいと思います。
また、ドリルに関する記事もいくつか上げていますので、ぜひご覧ください。
ご覧いただきありがとうございました。
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