汎用旋盤を安全に操作する為に気を付けるべき事
機械加工は便利な反面、様々な危険が付きまといます。
今回は汎用旋盤の危険なポイントを紹介したいと思います。
慣れてきた頃に油断してしまうのが一番危険なので、今一度危険を再認識しましょう。
目次
軍手の着用は禁止
回転する加工機全般に言える事ですが、軍手を着用しての作業は絶対にやめましょう。
鋭利な角があったり、切粉が飛んで来て熱かったりしますが、軍手を着用して作業してしまうと
加工中に出た長い切粉が軍手に引っ掛かり巻き込まれたり、思わぬところで主軸に巻き込まれたりしてとても危険です。
最悪の場合、死亡事故にも繋がってしまうので絶対にやめましょう。
清掃時は電源OFF
日常の機械の清掃時には電源をOFFにされているでしょうか?
清掃中に回転レバーを触ってしまい急に主軸が回ってしまうなどの誤作動をさせないためにも
清掃時は電源をOFFにして行うようにしましょう。
送りを掛けたまま機械から離れない
主軸側への送りを掛けながら機械から離れるのは当然ながら危険ですが、端面の送りを掛ける時も機械から離れるのは危険です。
他の作業もあり、待っていられない事もあるかも知れませんが、
加工中に刃物が欠けてしまって、切れない刃物で無理くり押し込んでいってしまったり、
送りを掛けた事を忘れてしまって、刃物や刃物台がチャックや主軸に干渉してしまう可能性があります。
そうなると機械の破損にもなる上に、ワークが外れて飛んでしまうような大事故になってしまう恐れがあります。
送りを掛けている時は機械から離れずに、送りレバーに手を当てて、異常があった時にはすぐに止められる状態にしておきましょう。
切粉を素手で触らない
切粉は直接手で触らずに、引っ掻き棒やラジオペンチなどを使用して除去するようにしましょう。
触っても必ず怪我をするわけでは無いですが、
予想以上に鋭利だったり、どこかに引っ掛かっている事に気付かずに引っ張ってしまい深々と切れてしまう事もあるので、
専用の工具を用意して、めんどくさがらずに安全に作業しましょう。
チャックハンドルをチャックに挿しっぱなしにしない
ついつい挿しっぱなしになっている事があるチャックハンドルですが、
一回一回取り外す癖をつけましょう。
挿しっぱなしが習慣になってしまっていると、何かの拍子に主軸が回転してしまった時に
ハンドルが飛んでいってしまう危険があるのでとても危険です。
挿しっぱなしが常態化していないか確認しましょう。
主軸に触れる時はニュートラル
寸法測定などで、ワークやチャックに触れる時は必ずギヤをニュートラルの位置にしましょう。
この時も何かの拍子に主軸が回転しまった時に、手や体が巻き込まれてしまう危険があります。
「ちょっとくらい」という軽い気持ちが取り返しのつかない事になる場合があるという事を
頭の片隅に置いて作業しましょう。
R加工などで機械に寄りかかる時は送りスイッチをニュートラル
R加工する時などは、切削面を覗き込みながらの作業になると思います。
その時に送りスイッチをニュートラルにしていないと、これまた何かの拍子で送りが掛かってしまった時に、非常に危険です。
送りを使用しない時はニュートラルにする事を習慣付けましょう。
最後に
汎用旋盤は、小回りが効く便利な機械ではありますが作業者と距離が近い事もあり
危険も多く潜在しています。
事故や怪我は、油断や予想が出来なかったり足りなかったりした時に起こりやすいものです。
行動の先の結果を予測し、危険な作業はなるべくしないようにしたいですね。
上記の項目以外にも、注意する点は多々あると思いますので油断せず安全な作業を心がけましょう。
皆さんの安全な作業に少しでもお役に立てることが出来れば幸いです。
閲覧ありがとうございました。
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