【TIG溶接の肉盛り】ビードが緑色になってしまう原因と対処法

勉強ノート

【TIG溶接の肉盛り】ビードが緑色になってしまう原因と対処法


 

TIG溶接でパンチ(抜き刃)にステライト等で肉盛りして刃を修正する際に

ビードが緑色になったり、ボソボソになったりしていないでしょうか?

今回はその原因と対処法を紹介したいと思います。

緑色でボソボソになる原因

まず前提として、TIG溶接はとても繊細な溶接だということを頭の片隅に入れて置いてください。

ボソボソになる原因ですが、

溶接前の母材に割れ(クラック)や汚れが付着している可能性が高いです。

特に割れが悪さをします。

なので、溶接する前に母材の割れをグラインダーなどで削って除去し、汚れ等を清掃してから盛るようにしてみて下さい。

今まで割れの上から直接溶接していた時とは全く違う溶け方になり、

盛りやすさを感じられると思います。

また、緑色になってしまう原因は、熱がかかり過ぎているからです。

熱のかかり具合で徐々にビードの色が変化していきますが、

最初の写真のような色は、熱がかかり過ぎた場合の最終色のような感じです。

なので、この緑色になってしまった時は盛るスピードを速くするか、

電流を下げるなどして調整してみて下さい。




簡単ではありますが、参考になれば幸いです。

 

棒溶接の基礎練習の方法を紹介した記事もありますので、

興味のある方は是非ご覧ください。

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